え!?

なんとなく、高校の時の最初の数学の授業を思い出しました。その時、数学の先生は以下のような問題を出しました。

問題
紙の上に半径がRと2Rの同心円を描く。そこに適当な棒(つまりは直線)を投げる。そのとき、2Rの円内に重なる結果のうち、Rの円内に重なる確率はいくつか?

ちなみに、最初に私が出した答えは1/2でした。

解答例1
角度を固定しても一般性は失わない。中心から2R以上の場所はカウントしないので2Rの内部だけを考えればよい。線が移動できる長さは4R。で、Rの円内に入る場所の長さは2R。なので2R/4R=1/2

解答時間たしか数秒でしたね。「なんでこんな簡単な問題を出すのだろう」と疑問に思っていたら、別の人から反撃がありました。

解答例2
必ず外の円と重なるのだから円周上の1点を固定しても一般性は失わない。外の円と接する状態から逆向きに接するまでの180°回転のうち、途中の60°だけ中の円と重なる。ので、60/180=1/3

さて、どちらが正しいのか?もしくはどちらも間違っているのか?1時間の授業時間がものすごい議論になりました。結局、最後まで解決せず、先生もあえて答えを提出せずに授業は終了しました。今考えると、入学直後という非常に学問意識の熱が高い頃に非常によい授業をしてくれたなぁ・・と、数学教師の優秀さに感心しています。
ちなみにこれの解答ですが、今の私なら正解にたどり着けます。みなさんはわかりますか?