技術と芸術と実行力

最近、スタイルシートをがんばっている。しかしなかなかキレイなのが作れない。何度も挫折しそうになるが、今のところなんとか続けられている。
スタイルシートは非常に簡単である。HTMLを知っている人なら1日もあれば作り方を覚えられるだろう。だが、実際に何かを作るのは非常に難しい。このことは一見して矛盾しているように思えるかもしれないが至ってよくあることである。大工道具が使えれば何でも作れるのか?プログラムが書ければ何ても作れるのか?文章が書ければ詩が書けるのか?答えは勿論ノーである。技術だけを習得したところで何も生み出せない。重要なのはそれ以外の能力である。スタイルシートを利用してどんなデザインを構築するのか?大工道具を利用してどんな建築物をつくるのか?プログラムを使ってどんな計算をするのか?文章をつかってなにを表現するのか?そういったいわば「デザイン」ができて初めて技術というものが生かされる。そうでないとどんな優れた技術も埃を被った百科事典と同じである。
ちなみに言うと、技術と芸術がそろっても実際にはなにも生み出さない。あたりまえだが実際に実行されてはじめて何かが生み出される。プログラムが書けて絵がかけて音楽を作れるなら一人でゲームが作れるか?もちろんノーである。まずは実際にどんなゲームを作るかというデザイン能力が必要である。ではそれもそろえば作れるか?まだノーである。たとえ技術がそろっていても実際に作るということは非常に重労働である。非常に根気を必要とする作業がたくさんそんざいする。それを最後までやり遂げられるだけの実行力があってはじめて完成される。それ以前にもまず「作ろう!!」というスタートがないと始まらない。当たり前だが本人に興味がなければ終わりである。
まあ、結局何が言いたいかってね、「技術がある」≠「出来る」てことなのよね。