本棚の奥からゲーム作家に関する本が発掘された。確か、6年程前に古本屋で買ったと思われる。出版は1997年のようだ。ちょうと、サターンと64とプレステの三つ巴戦の時期だ。ゲームを企画するためのノウハウなどが書いてあるが、読み返してみたら結構納得する部分が多い。当時読んだときは納得ではなく「そーなのかー」と、感嘆が多かった覚えが有る。まあ、ひょっとしたら当時読んだときに刷り込まれてそれを基準に読んで納得している可能性もあるけどね。
企画以外にもいろいろ乗っていて、ゲーム業界の現状(当時の)、評論、同人一般、プロデビューへの道等、結構広く書かれている。今読んで面白いなと思ったのが評論。現在よく言われていることが当時から起こっていたんだなと。
で、読んでいて一番共感したのが、差別化を図ること。つまりは同じものを作ったって面白くもなんともないということ。たとえ間違い探し級の差であったとしても他作品と比べられることのない特徴があるのが重要だと思う。これは別にゲームに限ったことではないでしょう。私の場合、SRSの開発でツクールXPの差別化を模索しました。ツクールXPの目玉というえば「スクリプトを使うことにより何でも出来る」。この時点でスクリプトや「何でも出来る」部分で対抗するのはあまり得策とはいえない。その場合はツクール以上のものをつくる必要が出てくる。なので、もっと別な部分で頑張ればよい。例えば、アニメーションそのものやエディタがそうである。これについてはツクール2000から殆ど進化していない。こういった部分を強化すればXPでなくSRSを使おうという人も増えるだろう・・・と。

さてはて、結局この本どうしようかな?(ぇ