編曲

作曲や編曲をやる場合、大編成か小編成かをまず選ぶと思われるが、実は大編成より小編成の曲の方が作るのが難しかったりする。もちろん、譜面に書く作業やMIDI打ち込み等、単純作業量なら大編成の方が大変だが、実際の編集というのは小編成の方が圧倒的に大変である。
今回、Vnとpfという小編成の曲を書いているがえらい苦労している。もう2週間くらいいじくっているがまだ7割言ったかどうかというくらいだ。高校の時に同じ規模くらいのある合唱曲をオーケストレーションしたがそのときは3日で出来たのを考えると今回の苦労は予想を遥かに上回っている。
なぜ小編成の法が大変か?理由は至って簡単で一度に出せる音の数や表現方法が少ないからだ。だから編曲ならば原曲よりパート数が少ないとまず間違いなく欠けてくるパートが出てくる。その欠けた部分をどう補うか?損失を最小限にとどめなければいけない。編成がでかければ余ったパートは極端な話、休符にしてしまえばよい。必要な時だけ使えばよいのだ。全く同じフレーズでも楽器を変えるだけで表現は大きく変わる。バリエーションは圧倒的にひろがるので楽なのだ。
さらに今回はもっと大変な条件がある。生演奏なのだ。だから楽器の仕様や特性、奏法等を考慮に入れる必要がある。音域外の音は当然出せないし音域内でも流れによって演奏不可能になることなんてしょっちゅうある。そういった条件の中で曲を書いていかなければいけない。
いやはや、予想以上に予想通り大変な作業になっております。