試験問題

本日もとある企業にて筆記試験を受けてまいりました。仮にも去年国の犬試験の1次(つまりは教養)を受かっている人間にとってしてみれば一般企業の筆記試験の難易度なんてヌルすぎなんですね。今日の試験も「かなりの問題量を出しているので時間が足りなくなると思いますが解ける問題だけやってください」という試験官の注意にもかかわらず余裕で全部解けてしまったし。
ただし、難易度が低い場合の注意としては出題そのものが低レベルということもありうるところが結構こわい。たとえば「雨の日は道路が濡れているため晴れの日よりも自動車は止まりにくい」という問題。自動車教習所で受けた模擬試験の例だがかなり迷った。雨の日は確かに自動車は止まりにくいがその理由はブレーキ部が濡れているためであって、ロックされない限り道路の摩擦は関係ない。が、○が正解だった。出題者は「雨の日は止まりにくい」というところに注目しているか、そもそも止まりにくい原因を勘違いしているということになる。つまり、そういう問題に関してはこちらとしてもレベルを下げた上で考察しなければならない。他の例として「酸化した油を摂取するのは体によくない」という問題。「摂取」が「食す」という意味なら×「吸収する」という意味なら○なのだ。さらに「食す」という意味であったとしても、それが無害であるという情報は結構あたらしく、出題者が古い知識の元で採点したら○になってしまう。
今日受けた問題もちょっとばかり答えになやむ問題が少々あって困った。こういう場合は全体の問題のレベルを見て出題レベルを計算して選ぶという高等技術が必要になってくるのでかえって難しくなったりする。まさか出題者はそこまで計算して問題を作ったりはしないだろう。
そのあたり、国の犬の試験問題はかなり質が高い。曖昧な表現もなく、答えも厳密なので、安心して答えを選べる。その分そもそもの問題の難易度は激烈に高いけど・・・。