異世界

現在、家族の中に2人も病人がいる。1人は昨日書いたように祖父が肺炎で入院している。もう1人は姉である。見た目普通に見えるが実は鬱らしい。見た目は全く分らない。が、会社に行くと発病(?)するらしい(つまり原因は会社の環境)。それが最近悪化したらしい。が、相変わらず見かけ上は全くわからない。
昨日、姉と共に京都に来たが、何気に伯父が精神科医だったりする。というわけで診てもらっていた。いや、地元の病院でも診てもらっていたらしいが親類ならなお信用できるということで念のためらしい。とりあえずまずは処方されている薬をみせると態度がかわった。かなり依存性が強い薬らしく、それを処方されているという時点で相当ひどい状況らしい。内科でいうところの胃潰瘍どころか既に穴が開いている状態だという。本来なら入院してもおかしくないという。というわけで伯父の診断としては、休職、かつ、薬はすぐに止める事。鬱の原因は会社にあることは自明なのでまずはそれから取り除き、薬を使うものではないという。途中からかなり過激な発言になっていき、姉も泣き出しはじめたが、最終的には姉も退職を決心した。退職に関してはかなり前から家族全員が満場一致していて本人も辞めたいと考えていたのだがなかなか踏ん切りが付かない状況にあったのだが、伯父の診断で一撃でけりが付いた。過激な発言はそれに促す為の行動だったのかもしれない。
精神科医としての伯父を見るのは初めてだったが、とにかく、すごいの一言だった。わずか数分で具体的な鬱の原因まで突き止め、さらにどういう状況か、どうすべきかをカウンセリングしていた。
精神科医というのはある意味、最も異世界を見ている人種かもしれない。その包容力は圧巻だ。私の戯言はまさに戯言であると感じた一瞬でした。