ルンゲ=クッタ法
微分方程式を数値的に解くための方法です。実用的には4次のルンゲ=クッタ法を用いるのが普通らしいです。まあ、詳しく書いてあるサイトはたくさんありますがなんとなく取り上げてみました(^^;
1階微分方程式
について解く場合、
という差分方程式になる。これでΔxを小さく取れば小さく取るほど精度は上がっていく。導出に関しては・・・ぐぐる様にでも聞いてください(ぉ
具体的にどういった場面で使うかというと、やはり一番は力学的シュミレーションであろう。しかし、力学で扱う基本方程式、いわゆるニュートンの運動方程式は2階の微分方程式であり、また、一般にはベクトルである。
これは微分方程式の形にすると
この場合はどうしたらよいか?まず、ベクトルへの拡張は簡単である。ただ単にynやΔyをベクトルにすればよいだけの話である。次に肝心な2階にする方法。これは2元連立にして1階に落とせばよい。
と置いて、
とすればよい。こうすれば、ルンゲ=クッタ法は
となる。
さてはて、今まではいわゆる1粒子系での話。多粒子系においてはどうなるか?今度は外場だけでなく他の粒子からの位置や速度によって加速度が変わってくるしそいつらも運動している。こういう場合はどうしたらいいか?
と、後半の他の粒子から来る項をどうするかという問題である。
・・・まあ実はその場合も簡単で、全粒子の位置や速度を一つのベクトルに表してしまえばOKである。どういうことかというと、3次元空間上で粒子がn個あったとしたら、自由度は全部で3×nであり、それを一つの空間に押し込める。これにより、n個の粒子は3n次元空間上の1個の粒子として扱える。いわゆる物理で言うところの位相空間である(正確にはちょい違うけど)。そうすると次元こそ違えど式の形は全く同じになり、先ほどの後半の項gは消える(ていうかfに繰り込まれる)。そうすると計算方法も全く同じで迷うこともないだろう。
まあしかし、ゲームとかで使う分にはオイラー法で大抵は十分ですけど(^^;