構成管理の素人集団はカオスである

うちのグループのプログラムソースをVisualSourceSafeで構成管理している。2年前、ソース無法地帯だったうちのグループを半年ぐらいかけてどうにかリファクタリングして共通部分をくくりだし、サーバーに一括管理するようになった。私の入社2年目の仕事だった。大変だったorz 構成管理のソフトウエアとしてなぜVSSを選んだか?実はSVNにしようか迷っていた。自分としては使ったことのないVSSより経験のあるSVNでもよかったのだが理由が二つある。一つは既に個人レベルでVSSが一部使われていたこと。もう一つは私にSVNの構築の知見がなくて苦労するんじゃないかと思ったから(汗 まあとりあえずVSSでまずはバージョン管理された開発に移行するということで贅沢は言わずにVSSにした。結果、それまでとは比較にならない程、管理が徹底されて品質・開発効率が上がった。
まあそういうわけでこの仕事はわりと成功したわけである。しかし現在、ちょっと危機に陥っている。昨年始めより商品化が始まり、グループ内の製品もVer2.1にまで上がった。最新版はまあ問題ない。問題なのは旧バージョンである。昨年5月にリリースされたモジュールでの不具合が報告された。さて、当時のソースコードは? 念の為取っておいたバックアップが破損しており、コマンドラインで根性でVSSで当時のプロジェクトをサルベージした。
そんな事件があったわけで、要するにbranchの管理を忘れていたというわけだ。いや、忘れていたというより、VSSでのやり方がわからなかったのだ。そういうわけで当時は「何かあったらそこまで一旦バージョンを戻してデバッグして最新版に反映すればいい」等と酷いことを考えていて見事にしっぺ返しを食らった。ぎゃふん。

まあそんなわけで正直言うとその道のプロが欲しかったりする。だっていなかったらなまじ知見がある私の仕事になっちゃうもん(ぉ お願いだから開発やらせて。そういうわけで同期のM君を頼った。M君のいる部署はソフトウエア開発における基礎部分を管理開発(?)する部署で、このあたりの環境構築に関しても詳しい。頼んでみたら快く承諾してもらえた。まあプライベートでも話はしていたのでやってもらえることはわかっていたのだが(ぉ
で、提示されたシステムとしてSVN+いろいろ、もしくはclearcase。最初、なんでclearcaseが出てきたのかと思ったら、どうやら会社で推奨しているのがclearcaseだという。clearcaseで統一的に管理したいみたいだ。それにしても腑に落ちない。私は専ら「clearcaseは使い勝手が悪い」という噂しか聞かない。一体何が良くてclearcaseを会社は選んだのか? ちょっと突っ込んでみたら暗黙的に説明してくれた。そういえばうちの会社のソフトウエア部門のトップが某企業から移った人だったなぁ・・・と。というわけで(ぇ)、いろいろ連携の効くSVNを選んだのは言うまでもない。

現在、ちょっとずつ動き出して、まずはSVNを入れてソースを移すところから。全員がなれてきたらそのうちBugTrackigやらいろいろ入れていって自動テストまでいけたらなぁ・・・と考えている。上手く行くといいなぁ。



余談だが、M君は海外出張でしばらくいなくなるかもしれないということで、もう一人アサインしてくれてこれまた同期のC君が来た。しかも彼は私と同じ子会社の社員で出向中である。入社3年目の社員で構成管理が仕切られているって・・・まあいろいろ凄い会社である。これで4月で私とC君が出向解除になったらうちのグループどうなるんだろう・・・(滝汗