ペットボトルでの炭酸飲料の保存方法

以前、どっかのページで見た方法。

ペットボトルを潰して空気の部分を全部抜いた状態で栓をすると炭酸が抜けにくい。

この方法に関して批判のレスが相次いでいた。主な内容として「圧力を上げなきゃ意味がない」「寧ろ圧力が下がって逆効果だ」というのがたくさんあった。いや圧力めちゃ上がってるでしょとおもわずツッコミを入れてしまった。口で。

批判していた人は根本的に一つ勘違いしていることがある。確かに液体中に気体を溶かす条件として圧力は重要である。ただし重要なのは圧力は圧力でもその気体の『分圧』なんだけどね。全圧がいくら高くても分圧が低かったら溶けません。逆に言うと全圧が低くても分圧が高ければ溶けます。「分圧って何?」て人は理科の教科書でも読んでください(ぉ
二酸化炭素の大気中の割合はwikipediaによると0.04%だそうだ。つまり、大気圧下だと二酸化炭素の分圧は0.0004気圧しかない。ペットボトルの耐圧がどのくらいか知らないがおそらく100気圧も無いだろう。100気圧まで上げたとしても二酸化炭素の分圧は0.04気圧しかない。しかし分圧を上げるなら全圧を上げるよりもっと簡単な方法がある。濃度を上げてしまえばよいのだ。仮に圧力はそのままで100%二酸化炭素にしてしまえば分圧と全圧は一致し1気圧になる。実に2500倍も上がるのだ。ただし二酸化炭素100%にするのは簡単ではないので、手っ取り早くそもそも空気を全部抜いてしまえば、ドリンクの中の二酸化炭素が一部気化するので勝手に100%になってくれる(ただし厳密にはドリンク中の水分も蒸発するので100%にはならないが)。これにより実に2500気圧相当の圧力を掛けたのと同じ効果が得られる。たとえペットボトル自体の戻ろうとする力が働いて全圧が下がったとしても2500気圧に比べたら微々たるものである。

そういうわけでこの方法は科学的に効果がある方法だと思われる。それどころか加圧するより現実的な方法であると思われる。

とはいえ、圧力という観点だけだからなぁ。他に要因があるかもしれないから正確には実験でもしてください(ぉ