パリティ

有名な物理学雑誌の一つだが大学でないとなかなか見られない雑誌ですね。逆に言えば物理学系の学科のある大学ならほぼ間違いなくあるでしょうけど。最新の論文を啓蒙化した内容だが物理を専攻した人がぎりぎり読める程度の難易度なのでそうそう簡単に読める内容ではないが、それでも定性的に親切なので理系ならなんとなくはわかるかもしれない。ちなみに「パリティ」とは遇奇性という意味で、いわば空間対象性を表したりする用語であって、量子力学なんぞをやっているとしょっちゅう出てくる単語だったり。
んで今月号に面白い記事があった。「アリスの量子力学」というタイトルで内容はどうやら高校生向けくらいの量子力学の入門記事といったところか?アリスという名の少女が出てきて、危うく某人形遣いを先に思い浮かべてしまうところだったがルイス・キャロルの童話が元ネタなのは言うまでもないでしょう。
今回の記事の内容は、前期量子論でボーアの物質波やアインシュタインの光量子理論ときて、簡単な原子模型を計算してバルマー係数を計算するところまで。高校で習うギリギリの範囲内を網羅している。第1回ということでしばらく連載されるようだ。ちょっと微妙に先が興味あったり。
しかし、大学においてなくて物理やさんしか見ないような雑誌で入門的内容を掲載することにどれほどの意味があるかはわからないが、ひょっとしたら物理やさん以外に見ている人もいるのかな?