物の共同墓地

そろそろ引越しするので、その準備として大型ゴミを処分することに。今住んでいる市では、自分で処理場に持っていけば何時でも受け付けてくれる。タダという噂だったけど実際には千円とられたけど、まあ、千円でこれだけ大量の大型ゴミを引き取ってくれるなら安いものかなと。車は持っていないのでS君に頼んで運んでもらった。
んで到着すると、なんと車ごと工場に入れて、直接自分で捨てるという。非常に大きなコンクリートで固められた穴に投げ込む。捨てる物は今まで自分が使ってきたものなので、なんとなく別れというものを感じてなんだか感慨深いものがあった。物に心はないかもしれないが、使う側には心がある。別れを感じるのは一方的ではあるが、それでも今まで役に立ってきた相手であり、それに対する感謝というのもある。投げる前に思わず一言漏らしてしまう。



今までどうもありがとう。



出会いがあれば別れもあり。その相手が人であれ物であれそれは変わらないものだ。